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彼の通り名は「紅の剛肩【くれないのごうけん】」 ―― それは肩の技を極め、またその力の証として「真紅の鎧」を授かったただ一人の男のことだ! …と、彼は言う。しかし騙されてはいけない。その通り名は自称だ。それに肩の技を極める以前に、そんなストレートな意味で肩のみで戦う者などコイツ以外に誰もいないのだから。しかも、「真紅の鎧」といっても鎧があるのは両肩のみ。一体それのどれがすごいのか? 「不良」、「ごろつき」、「ならず者」 ―― これこそ彼の代名詞。通り名がつくほどの大物であるはずもない。弱者にたかって金を巻き上げ、双翼のような正義感の強い武者と出会って痛い目を見る。そして挙句の果てに、いらだった勢いで石を投げつけた妖怪の怒りの雄叫びを聞きながら追い回されるというのがオチだ。 しかし自信過剰な彼の事、きっとこの程度では懲りないだろう。 |
●武具
●必殺・術法
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